「取材してもらいたいが記者に知り合いがいない」
「どうしてあのお店が取材されたのか…」
記者活動をしていると、このような質問を受けることがよくあります。
どのように取材先が決定しているかわからない方がほとんどですから、このように思われるのも当然です。簡単にではありますがこの記事でお伝えできればと思います。
また、この記事内容を情報発信の際にご活用いただき、新型コロナウイルス感染症拡大防止のために様々な営業の形を模索されている方々や、アフターコロナ時代に情報を発信したくなったタイミングで、よりよい伝え方をしていただければと思います。
※執筆者はライターとして2007年から、ニュース記者として2013年から活動しています
「取材をお願いする」方法があります
まず、メディア(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、フリーペーパーなど)が取材先を見つける主なパターンをご紹介します。
- 自分の足で探す
- 過去の取材先や知人からのクチコミ
- インターネット検索で探す
- 行政や観光協会、〜〜事務局など窓口機関に問い合わせる
- 他のメディアで目にする
- 取材依頼の連絡 など
(特に地方在住記者にとっては)記者だから特別な筋から情報が入るということはあまりなく、事件事故政治を除けば、メディアの取材方針、編集方針に沿ってコツコツとまちを歩いたり話を聞いたりしながら情報を探し歩いています。
記者が取材依頼連絡を受けたことでその事実を知り、「すごい!」「面白い!」「ニュース性がある」など感じるものがあれば取材に至ることがあります。
「もしよければ取材にいらしてください」という気持ちで、気軽に情報を送ってみましょう!私も取材依頼を受けて、取材に行くことがあります。
「取材をお願いする」文書=プレスリリースとは
取材をお願いする文書のことを、プレスリリースといいます。
・プレス(=新聞、マスメディア)
・リリース(=報道、発表)
プレスリリース(報道資料)などというと難しいイメージがありますが、情報提供をするためにつくる文書なので、こうあらねばならないといった決まった形式はありません。
伝えたいことがまとまっていればOKです。もちろん伝えたいことがあるなら、誰でも送ることができます。
「取材をお願いする」書き方・テンプレート
プレスリリースに書く、基本の項目はそれほど多くありません。伝えたいことがあれば、誰でも書けます!
もし、すぐにプレスリリースを出したいという方がいらっしゃったら、この項目に沿って書いた内容をメールやWordに貼り、報道機関にメールやFAXで送ってください。
・いつ
・どこで
・だれが
・何のきっかけで
・何を
・何のために
・する/した
・問い合わせ先の電話番号と名前
WordファイルとPDFファイルを作りました。
必要であれば参考資料、テンプレートとしてダウンロード後に使ってください。
※このファイルに伝えたい情報を書いてください
「取材をお願いする」送り方
プレスリリースは経営者か広報担当者など”中の人”が差出人となって送ることが基本です。”〜〜してあげてほしい”との希望だけを送ってもなかなか取材が通りませんのでご注意ください。
また、原則としてリリース受付窓口宛で送ります。メールかFAXでの送付が一般的です。どちらも難しいときは郵送もしくは持参します。
参考にメディアの送り先となりそうな窓口をリンクしておきます。
◯和歌山経済新聞
▶プレスリリース情報提供はこちらから
◯朝日新聞
▶地域の取材網
◯毎日新聞
▶その他よくある質問:プレスリリースを送りたい
◯ニュース和歌山
▶投稿募集
◯和歌山放送ラジオ
▶リクエスト・メッセージ
※PR会社など業務としてメディアリレーションを行っている企業はこの送り方以外にもコネクションを持っていることがあります。届け方を複数模索したい場合は、PR会社等を通す形があります。
送ることで必ず取材につながるわけではありませんが、それがメディア側が知らない事実だった場合、取材先候補として挙がる確率はゼロからそれ以上になりますので、送って損はありません。
多くの方に情報を発信したいというときは、ぜひメディアへの情報送信もご検討ください。